ウイスキー検定対策で外せないのが、それぞれの原産国に対する知識です。
『国そのものはウイスキーに関係ないのでは?』とツッコミたくもなりますが、意外と国の歴史や地理はお酒と密接に関係があります。
今回はウイスキーのふるさとでもあるUKについて、ウイスキー検定でよく問われる地理の知識をまとめてみました。
なお、太字で書いた部分は過去ウイスキー検定で問われている部分です。
今回のテーマ:UKの地図と蒸留所の位置を攻略する
UKは大体の人が場所を知っているかと思います。ですがUKを構成する4つのカントリーについてはいかがでしょう?

青がスコットランド、緑が北アイルランド、赤がウェールズ、色を塗ってない部分がイングランドです。ちなみに北アイルランドの南に位置するのがアイルランドです。これは全く別の国ですので注意しましょう。これら4つのカントリーからUKは構成されています。
また、この地図を見てわかるように、スコットランドはブリテン島のみならず、大小様々な島で構成されています。
ウイスキー検定ではスコッチ(=スコットランド産のウイスキー)に重点が置かれますが、何もそれ以外の地域のウイスキーが無いわけではありません。
北アイルランドにはアイリッシュウイスキーが生産されており、ウェールズ地方にはペンデーリン蒸留所などがあり、そして近年では首都ロンドンを擁するイングランドでも蒸留所が操業を始めているようです。
ここは簡単ですよね。では次に行きましょう。
スコットランドのさらに細かい部分を理解する
スコットランドとウイスキーを関連づけて話をする時は、単に「スコッチ」と言わずエリアを表現するために「ハイランド」や「スペイサイド」、「アイラ」といった言葉を使うことがあります。
したがって、蒸留所の位置や主要な銘柄を問う問題がよく出題される傾向にあります。まずは以下の地図を見て大まかに整理しましょう。

- ローランド(オーヘントッシャン・グレンキンチー・アイルサベイ・ブラッドノック・アナンデール・キングスバーンズ・ダフトミル他)
- ハイランド(グレンモーレンジ・グレンドロナック・オーバン他)
- キャンベルタウン(スプリングバンク・グレンガイル・グレンスコシア他)
- スペイサイド(マッカラン・グレンリベット・グレンファークラス他)
大まかな区分としては、低地帯のローランド地方と急峻な地形の続くハイランド地方の2つですが、ハイランド地方にはウイスキーの歴史や特性を考慮し、キャンベルタウンやスペイサイドと独立した表現をする地域があります。(地図の❸と❹)
ハイランドやスペイサイドは蒸留所がひしめき合っている地域で覚えるのも一苦労です。
まずはキャンベルタウンの蒸留所、そしてローランドの蒸留所を覚えましょう。
また、ウイスキー検定のマニアックな問題として、ハイランドとローランドを分ける境界となる町の名前を聞かれることがあります。
地図の⑸はグリーノック、⑹はダンディーです。どちらかを問われることがあるので、ぜひ覚えましょう。
補足:ハイランドとスペイサイドをさらに細かく分けると…?
ウイスキー検定の難易度が上がると、「西ハイランドにある蒸留所は?」や、「スペイサイドの○○地区にある蒸留所は?」とかなり細かく聞く問題も出題されます。
もし上級の資格を受ける方はこちらも要チェックです。ただ全て覚える必要はなく、消去法で問題を解ければ問題ありません。覚えるべき(蒸留所が少ないエリア)順にまとめます。
ハイランド地域はただでさえ広大なエリアに様々な蒸留所が位置しており、近年はさらに細分化して表現する傾向があるようです。主要な蒸留所をまとめました。
- 西ハイランド:オーバン・ベンネヴィス
- 南ハイランド:グレンゴイン・エドラダワー・ブレアアソール・アバフェルディ他
- 北ハイランド:グレンモーレンジ・クライヌリッシュ・オールドプルトニー・ダルモア他
- 東ハイランド:ノックドゥー・グレンドロナック・ロイヤルロッホナガー他
西ハイランドや南ハイランドに位置する蒸留所が少ないため、優先的に押さえましょう。
スペイサイド地域は聖地とも呼ばれるほど蒸留所がひしめきあっています。ハイランドと同様に、地域で分けることが増えてきているようです。こちらも簡単にまとめました。
- リベット地区:グレンリベット・トミントール・タムナヴーリン・ブレイヴァル他
- ダフタウン地区:グレンフィディック・モートラック・バルヴェニー・キニンヴィ他
- エルギン地区:グレンバーギ・グレンマレイ・ベンリアック・マノックモア・ミルトンダフ、リンクウッド、ロングモーン他
- キース地区:ストラスアイラ・オスロスク・オルトモア・グレントファース・ストラスミル他
- スペイ川中流域:マッカラン・アベラワー・カーデュ・クライゲラヒ・クラガンモア・グレンアラヒー・グレンファークラス・タムドゥー・ダルユーイン・トーモア・ノッカンドゥ・ベンリネス他
- ローゼス地区:グレングラント、グレンロセス、グレンスペイ、スペイバーン、キャパドニック(閉鎖)
- フォレス地区:ベンロマック
とんでもない量です。ウイスキーの聖地と呼ばれるのは伊達ではありません。
覚えるのはローゼス地区・フォレス地区程度にしておきましょう。
もし余裕があれば、グレンリベットやグレンフィディック、マッカランといった主要な蒸留所を覚えていきましょう。
スコットランドの島々とウイスキー
また、スコットランドは大小様々な島で構成されており、前述の通りウイスキーへ大きな影響を与えています。
「アイランズ」などと称することも多いウイスキーの地域です。
それに伴い、位置や名称を問う問題が多く出題される傾向にあります。まずは以下の地図を見て、大まかな場所と名前、主要なウイスキーを理解しましょう。

- オークニー諸島メインランド島(スキャパ・ハイランドパーク)
- アラン島(アラン)
- ルイス島(アビンジャラク)
- スカイ島(タリスカー)
- マル島(トバモリー)
- アイラ島(アードベッグ・カリラ他)
- ジュラ島(ジュラ)
それぞれの島の位置関係(高緯度順に並び替えられればOKです)、島と蒸留所名をセットで必ず押さえておきたい部分です。
先の地図では色分けを意図的にしていますが、お気づきでしょうか?
スコットランドの西に位置する島はヘブリディーズ諸島と呼ばれ、さらにアウター・ヘブリディーズとインナー・ヘブリディーズに分けられます。スコットランドから見て外側に位置する(アウター)か、内側に位置する(インナー)かという、ざっくりした分け方です。
赤で色をつけた③のルイス島はアウター・ヘブリディーズに分類され、緑で色をつけた④~⑦の島はインナー・ヘブリディーズに分類されます。
補足:アイラ島をもう少し詳しく見てみよう
島嶼部でも特にアイラ島は島全体に蒸留所が分布しており、かつ世界的に人気な銘柄が多いエリアです。
そうしたこともあり、アイラ島だけに焦点を置いた問題も多く出題されるため、アイラ島内の蒸留所の位置を確認しましょう。
現在操業しているのは8ヶ所ですが、ひとつひとつ場所をきっちり覚えることは大変です。
もちろん、大好きであれば全て場所を覚えることが良いのでしょうが、試験対策ではざっくりとした位置を把握するだけでOKです。
- 中央:ボウモア
- 北東部:ブナハーブン・カリラ
- 南部:ラフロイグ・ラガヴーリン・アードベッグ
- 西部:ブルイックラディ・キルホーマン
ざっくりと覚えればよい理由として、ある問題の選択肢に同じ地域のもの(例:ブナハーブンとカリラ)が用意されることはめったにありません。
したがって、例として北東部の蒸留所を問われている際に、ボウモアやラフロイグなどの選択肢を除外できれば自ずと答えに到達できます。
まとめ
さてここまでスコッチウイスキーの蒸留所の場所について解説しました。
ご覧の通り、蒸留所は非常に多いため、どの蒸留所がどこに位置するかをひとつひとつ覚えるのは難しいです。私は無理ですしあまり現実的ではありません。
自分が飲んだことのある、馴染みのあるウイスキーならまた別ですが、聞いたことないよ!という蒸留所や銘柄も多々あるかと思います。ある程度捨てる問題も出るかもしれません。
以下今回の記事であげた範囲における、勉強の優先順位となります。
- ローランド地方とキャンベルタウンの蒸留所を覚える
- 島嶼部の「島の名前」・「蒸留所」・「それぞれの位置関係」この3点を覚える
- アイラ島の蒸留所の大まかな位置を覚える
- (余裕があれば)西ハイランド・南ハイランドの蒸留所を覚える
- (余裕があれば)ローゼス地区・フォレス地区の蒸留所を覚える
- (さらに余裕があれば)他の蒸留所も随時追加で覚えていく
このような感じでしょうか。ぜひ学習の参考になれば嬉しいです!